「 銀行業法下でレイクが攻勢 業界からは怨嗟と羨望の声 」 ダイヤモンドオンラインの記事です。
これまでレイクは新生銀行グループの新生フィナンシャルが運営し、改正貸金業法下で事業を行っていた。それが銀行業法下での事業展開となる。
消費者金融業界は改正貸金業法施行で、総量規制などの“足かせ”をはめられた状況で事業を行ってきた。ところが銀行業法下になると、それが取れる。レイクはプロミス、アコム、アイフルなどの消費者金融とは競争条件が変わるのだ。そのため、業界内からはレイクに対する怨嗟と羨望の声がわき上がっている。
レイクが解放される足かせの代表的なものが総量規制だ。総量規制とは年収の3分の1を超える貸し付けを禁止している。たとえば先に挙げた大手消費者金融で借金し、債務残高が年収の3分の1を超えると、追加の借金はどこの消費者金融でも法律で禁止される。しかし、レイクでは法律上、追加の借金が可能になる。
ほかにも広告規制や収入のない専業主婦に対する貸し付け規制から解放されるなど、業界他社が羨む点が多い。
以上、引用でした。「レイク」という名前を使い続けながら、今後は「消費者金融」ではなく「銀行」になるということです。貸金業法の規制を受けないわけですから、その気になれば、他の消費者金融から借りられない人にもいくらでも貸し付けできてしまいます。
記事によれば「総量規制に引っかかるリスクの高い顧客層はターゲットにしない。そこへ踏み込めば自らの首を絞めることになる。当然、改正貸金業法の総量規制は尊重する」と言っているようですが、どうなるかは分かりません。
サラ金より銀行が安心？
ところで、今後は銀行との契約になるのだから、どうせ借りるなら「レイク」が安心だと考える方もいるかもしれません。しかし、消費者金融でなく銀行だから安心だということは決してありません。
また、そういう比較をする以前の話として「新生銀行カードローン レイク」から借入をしても、消費者金融とは無関係なわけではありません。
というのは、「新生銀行カードローン レイク」から借入れをする際には、以前にレイクとして営業していた「新生フィナンシャル株式会社」が保証をするからです。新生フィナンシャル株式会社は、当然のことながら消費者金融業者です。つまり、銀行から借りるのに、消費者金融の保証が付いているのです。
支払いが滞った場合は、保証会社である新生フィナンシャルが、借り主に代わって新生銀行に一括返済します（これを代位弁済といいます）。代位弁済をした後は、新生フィナンシャルが債権者となりますから、結局は消費者金融から督促を受けるわけです。
当たり前の話ですが、「借りられるのと返せるのは別問題です」。銀行が貸してくれたからといって返せるとは限りません。そして、返済のために借入をしていても決して借金は無くなりません。
借入をしなければ返済ができない状態になったら、早めに専門家に相談するべきです。相談するべきなのは司法書士または弁護士です。お金を貸すことを商売にしている銀行や消費者金融に相談しても仕方ありません。
なお、レイクのホームページを見ると、次のような記載があります。
レイクは2011年10月1日以降のお申込みから、新生銀行でのご契約および融資のお取扱いとなります。 2011年9月30日以前からレイクをご利用いただいているお客さま、また下記カードをお持ちのお客さまは、引き続き 新生フィナンシャルでのお取り扱いとなりますので新生フィナンシャル カードローンのホームページをご利用ください。
2011年9月30日以前にレイクとの取引を開始した方は、今後も新生フィナンシャルとの取引になるとのことなので、お間違いの無いように。
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