債権回収会社からの債権譲渡通知書

昔の借金（ローンやクレジット）について、当初の借入先とは違う債権回収会社などから通知が届いたとのご相談が多くなっています。

正規の債権回収会社（サービサー）からの通知は、架空請求などとは違いますから放置するべきではありません。また、ご自分で問い合わせ先に電話してみるのも避けた方が良いでしょう。

松戸駅東口徒歩1分の高島司法書士事務所（千葉県松戸市）では、債権回収会社から通知が届いた場合の、時効援用のご相談を受け付けています。ご相談は予約制なので、ご相談予約のページをご覧になって事前にご連絡くださいますようお願いいたします。

債権回収会社からの債権譲渡通知書（目次）
1．中央債権回収とは
2．三菱UFJニコスからの債権譲渡
3．中央債権回収への時効援用
4．債権譲渡と消滅時効の成立
5．中央債権回収からの債権譲渡通知書

※松戸市の高島司法書士事務所による、時効援用の解説ページはこちらです。

1．中央債権回収とは

中央債権回収株式会社から通知（債権譲渡通知書など）が送られてきたとのご相談が入っています。

まず最初に確認しておくと、中央債権回収株式会社は正規の債権回収会社（サービサー）なので、中央債権回収という名前に覚えがなかったとしても、架空請求等であると判断すべきではありません。

なお、今回は中央債権回収株式会社からの通知を例に解説していますが、それ以外の債権回収会社から通知書などが届いた場合についても、当事務所（千葉県松戸市の高島司法書士事務所）へご相談ください。

2．三菱UFJニコスからの債権譲渡

中央債権回収株式会社から通知が届くのは、三菱UFJニコス株式会社、トヨタファイナンス株式会社などと取引があった方です。

三菱UFJニコス株式会社などへの返済が滞ったままになっている場合に、同社から中央債権回収株式会社へ債権譲渡がおこなわれています。そして、中央債権回収株式会社が自ら債権者として請求をしてくるようになるわけです。

3．中央債権回収への時効援用

三菱UFJニコス株式会社、トヨタファイナンス株式会社などとのクレジット契約に基づく債権は、最後の取引（借入、返済）の時から5年以上が経過している場合には時効となります。

この場合、現在の債権者である中央債権回収株式会社に対して、消滅時効の援用をすることで債務が消滅し、今後再び請求がおこなわれることもなくなります。

4．債権譲渡と消滅時効の成立

中央債権回収株式会社からの債権譲渡通知書の記載によれば、三菱UFJニコスから中央債権回収への債権譲渡がおこなわれたのは2022年3月など最近の出来事です。

債権譲渡の時からだと5年が経過していないので時効援用は出来ないのでしょうか？

結論としては、債権譲渡によって時効期間が振り出しに戻るようなことはありません。三菱UFJニコスとの最後の取引時から5年以上が経過していれば時効援用は可能です。

5．中央債権回収からの債権譲渡通知書

中央債権回収株式会社から届いた「債権譲渡通知書」の一例です。封筒の中には、「登記事項概要証明書」、「貸金業法第24条2項に係る第17条書面」、個人情報の取り扱いについての案内などが入っています。

なお、これとは内容が違う場合でも、中央債権回収株式会社からの通知であれば、放置せずにちゃんと対応することをお勧めします。