司法書士やその他の士業が新規開業する際、開業当初からウェブサイトを開設するのが一般的になっています。
ただ、司法書士事務所に関していえば、少なくとも当事務所のある千葉県松戸市においては、新規開業者によるウェブサイトはあまり見当たらないので、現在でもネットによる集客はせずに独立開業する司法書士の方が多いのかもしれません(実際に近年の新規開業者と話す機会がないので実際のところは全く分かりませんが)。
そこで、そもそもネット集客をするつもりはない方向けではなく、新規開業するのにあたりネット集客を積極的におこなおうとする、司法書士やその他の士業の方を対象にネット集客について書いてみようと思います。
なお、このブログは私が思いついたことをただ書き連ねることを目的に開設したものなので、書いてあることに一貫性はありませんし、内容の正確性について一切の責任を負いません。あくまでも参考意見としてお読みくださるようお願いします。
どんなキーワードで自サイトが表示されるのか
自分が運営するウェブサイトが、どんな検索キーワードにより表示されているのかを、Google Search Console により確認することができます。
このブログについては、まだまだアクセスはごく僅かであるものの、様々なキーワードによる検索結果に表示されるようになっています。たとえば、「司法書士 SEO」のキーワードによるGoogle検索で、「(検索順位を上げるには)」とのタイトルの記事が表示されるようになっており、検索順位を確認すると14位に入っていました。
ただし、このようなキーワードでの検索上位に入るのはそれほど難しいことではなく、1位が当事務所による司法書士のSEOブログトップページとなっています(難しくないならば、司法書士向けにホームページやSEO対策をおこなっている会社が1位にならなければおかしいとは思いますが、私のブログが強すぎるのだろうということにしておきます)。
SEO対策でのキーワード選び
司法書士事務所が集客をするのにあたって、「司法書士 SEO」で上位表示されても全く意味がないのであり、簡単に上位表示されるからといって、そのようなキーワードについてのSEOをおこなっても仕方ないのは当然です。
やるならば、「司法書士 松戸市」とか、「相続登記 松戸市」のような地域名を加えたキーワードでの上位表示を目指すのが現実的でしょう。もちろん、相続登記で1位になれば集客効果は高いでしょうが、個人の司法書士事務所が相続登記で1位を目指すのはほとんど不可能です。
余談ですが、当事務所の相続登記のページも、かつては相続登記で1ページ目に入っていたこともあるものの、今では100位圏外に落ちてしまっているような状況です。現在も「相続登記」で上位に入っている司法書士事務所のページもありますが、今から目指すのは無理です。際限なく予算があるならば別としても、どこまで順位が上がるかどうかは運の要素も大きいように思います。
そこで、現実的な話として、「司法書士 松戸市」、「相続登記 松戸市」のようなキーワードで上位を目指すわけです。なお、実際には「司法書士 松戸市」のようなキーワード検索による訪問者の割合はそれほど多くないと思われますが、「司法書士 ○○市」で1位になるくらいSEO対策を頑張れば、他の検索キーワードで上位表示されることも多くなるでしょうから、結果として集客につながるというわけです。
SEOによる集客は難しい
それでは、「司法書士 松戸市」のようなキーワードで上位表示されるように頑張れば、士業のネット集客は成功するかといえば、話はそんなに簡単ではありません。
「司法書士 ○○市」で1位になれば集客できるかもしれないとしても、現実的にはこれから新規開設するウェブサイトが上位表示されるのは非常に難しいからです。当たり前の話になってしまいますが、これが根本的な問題であるのも事実です。
この記事の最初の方に、「新規開業者によるウェブサイトはあまり見当たらないので、ネット集客はおこなわずに独立開業する司法書士の方が多いのかもしれない」というような話を書きましたが、これはネット集客が不要だからではなく、ネット集客は無理だからやらないというのが事実かもしれません。
今は情報が溢れていますから、「司法書士やその他の士業がネット集客を武器に新規開業するのは困難な時代だ」ということなど少し調べればすぐに分かります。もちろん、絶対に不可能だという話ではありませんが、ネット集客の経験や技術を持たない個人が今から始めとして、先行する他の事務所に勝てる可能性は極めて低いという話です。
少し前の記事でも書きましたが、このブログを置いているドメイン(shihoushoshi.jp)は、私が10年以上前から保有してサイトを運用しているものです。だからこそ、新たにブログを開設したばかりでも、それなりに順位が上がり、Google検索結果に表示されるなどしているのです。
それでもネット集客をしたい
どんなに難しいとしても、現時点でネット集客をしたいならばSEO対策には取り組むべきだと思います。Google検索で上位表示されるための方策を全く知らずに、ネット集客をしようとするのはいくら何でも無謀です。
SEO対策によって少しでも上位表示を目指しつつ、Google広告などのリスティング広告を活用していくのが、現時点でできる最善策だと思います。リスティング広告のクリック単価も上昇していますから、実際にそれで利益を上げられるのかはまた別の問題ですが。
悩ましいのはChat GPTのようなAIによるサービスがどんどん進化していけば、現在のGoogleを対象としたSEOは意味をなさなくなる可能性も高いであろうことです。現在のSEOは極論すればGoogleを騙して上位表示させようとする技術です。騙すというのは言い過ぎとしても、実際より少しでも優れたサイトであるとGoogleに認識してもらうためにおこなうものです。
たとえば、ページタイトルや本文中に検索して欲しいキーワードを散りばめるという、古典的なSEOは今でも有効であるわけです。AIは1,2年という短い期間でも飛躍的に進歩するでしょうから、記事の中に「司法書士」や「松戸市」といっぱい入れておけば、「司法書士 松戸市」で上位表示されるなんていう時代がいつまでも続くはずありません。
だったらどうすれば良いのか、私には全く分かりません。むしろ、現在のSEO対策にどっぷりハマっている私よりも、最初から違うやり方をする人が勝つのかもしれません。
とりあえずは、近い将来の大変革に怯え、新しい情報の収集に努めつつ、現時点でできるSEO対策に励んでいくしかないと考えています。そして、思いついたことなどあれば、またこのブログなどにも書いていくつもりです。
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